Perfect Blueに寄せて

私にとっての青とはなんだろうか。

Perfect Blueを見てそう思った。

完璧な青。

私の青、青春、汗、涙、海、藍 、蒼、碧。

なにもないかもしれない。

それでもあんなに憧れを可視化したものは無いのではないだろうか。

話し方から考え方まで全てを憧れに投じる。そこに行き着くまでどれほどの憧憬があっただろうか。

ただひたすらに愛することはここまで醜いものなのか。

それほどまでに醜く、浅ましく、身勝手で、吐き気がするものなのか。

 

 

それよりもスマートフォンが無くてインターネットが普及していない時代はどれだけ息がしやすかっただろうか。

常に思いを馳せる。

この世界はどんどん分かりやすくなっていく、それはとても嬉しいことだけどそれ以上に苦しい。

スマートフォンも無くてインターネットも無い世界はもっと自分のことに集中できただろう。

少なくとも体が動かないなんてことはなかったに違いない。

それが虚しく悔しい。

ただ私のPerfect Blueはこれからできていくのだと。

誰にも憧れられずともただやりたいことをやるのだと。

それだけを思っていた。